半知録

-中国思想に関することがらを発信するブログ-

『日知録』易篇訳「通乎晝夜之道而知」

通乎晝夜之道而知

 

〔原文〕

日往月來、月往日來、一日之昼夜也。寒往暑來、暑往寒來、一歳之昼夜也。小往大來、大往小來、一世之晝夜也。子在川上曰、「逝者如斯夫。不舍昼夜。「通乎晝夜之道而知」、則「終日乾乾、與時偕行」、而有以盡乎『易』之用矣。

 

 

〔日本語訳〕 

太陽が去れば月がやってきて、月が去れば太陽がやってくるのが、一日の昼夜である。寒さが去れば暑さがやってきて、暑さが去れば寒さがやってくるのが、一年の昼夜である。小が去れば大がやってきて、大が去れば小がやってくるのが、一世の昼夜である。孔子が川のほとりにあって言われた、「逝く者はこのようなものであろうか。昼夜も休むことはない」と。昼夜の道に通じて知っていれば、一日中つとめて励み、しかるべき時に応じて行動し、そうして『易』のはたらきを尽くす事がある。